理不尽な職場で学んだこと。私は“人が辞めない環境”を作ると決めた
私は某飲食チェーン店で3年間アルバイトとして働き、正社員登用を受けて店舗運営に携わるようになりました。若手でも手を挙げれば挑戦できる職場だと思っていたし、自分のことを信頼して任せてくれたのだと感じていました。
正社員になってから始まった違和感
エリアマネージャーから「シフト作成をやってみないか」と声をかけられました。挑戦できることが嬉しかったし、期待されていると思っていました。
けれど店長から返ってきたのは、まったく別の反応でした。
「役職もまだ持っていないのに、なぜシフトを作っているんだ」
「自分より上の人がいるのに、なぜお前がやるんだ」
頼まれた仕事なのに、理由を説明しても理解してもらえず、詰められるように怒られる日が続きました。
深夜帯の人手不足と終わらない残業
店は朝まで営業していましたが、深夜帯のスタッフが休むことが多く、誰かが残らないと店が回らない状況でした。私はその穴を埋めるために残って営業をサポートし、その後にシフト作成をしていました。
気づけば一日8時間を超える残業が続く日もありました。体力的なしんどさよりも、「これを続けても改善されない」という気持ちの方が重くなっていきました。
一番つらかったのは、人間関係の崩れ
仕事そのものよりも、一番しんどかったのは人間関係でした。
自分の行動に対して理不尽に怒られることが増え、その場で終わるならまだ耐えられました。でも店長はそれをずっと引きずり、「あの時もそうだったよな」「前にも同じことがあったよな」と、過去のことまで持ち出して責められるようになりました。
年上のスタッフとは普通に意思疎通できていたのに、なぜか店長とだけは噛み合わない。その状況が悔しくて、何度も自分を責めました。
助けられなかった悔しさ
少なからず私のことを慕ってくれていたスタッフもいました。その子も店長からの嫌がらせで辞めていきました。
あの時、「どうして自分が救えなかったんだろう」「もっとできることがあったんじゃないか」と、何度も考えました。自分がしんどい中でも誰かの支えになりたいと思っていたのに、守れなかった悔しさがずっと心に残っています。
この経験が、私のキャリアの軸になった
あの職場での経験を通して、私は「どうしたら人付き合いをうまくできるようになるのか」を真剣に考えるようになりました。
そして同時に、強く思うようになりました。
同じような環境で苦しんでいる人を救いたい。自分があの時できなかったことを、次はできる人になりたい。
人が安心して働ける職場は、自然には生まれません。誰かが整えないと、現場はずっと苦しいままです。私はその「誰か」になりたいと思うようになりました。
決意
私は、自分がそんな職場を作ると決心しました。
人が辞めない環境。理不尽が起きない仕組み。若手が挑戦できる文化。誰かが困っていたら自然に手を差し伸べられる現場。
あの時の自分やスタッフたちが「こんな職場だったら辞めなくて済んだのに」と思える場所を、自分の手で作りたいと感じています。