転職エージェントに救われた日──私が自分の価値を取り戻すまで
職場の人間関係がうまくいかず、理不尽に怒られる日が続いていました。自分の行動を否定されるたびに、「自分はダメなのかもしれない」「何をしても怒られるんじゃないか」と思い込むようになり、本当は頑張っていたはずなのに、その頑張りが誰にも届かないような気がして、心がどんどんすり減っていきました。
最初に使った転職エージェント
私は最初、ひとつの転職エージェントを使っていました。そこは給料も低く、面接対策や自己分析はすべて集団形式。実践的な内容は多かったものの、「自分は何者なのか」「何が得意で、何が苦手なのか」という、一番大事な自己分析は誰も教えてくれませんでした。
それでも必死に頑張って、最終的に1社から内定をもらいました。内定が出た瞬間は本当に嬉しくて、「このしんどい状況から抜け出せる」と思いました。エージェントさんも「この会社、あなたに合うと思いますよ」と勧めてくれて、自分の頑張りを見てくれていたことが嬉しかったのを覚えています。
しかし、現実的な条件を見たときに不安がよぎりました。勤務地は家から片道2時間、年収は300万円に届かないくらい。喜びはあったものの、「本当にこれで生活できるのかな」と、その場で立ち止まってしまいました。
企業側は「ぜひ来てほしい」と言ってくれていたため、内定承諾期限もとても短く設定されていました。ベッドの上でひとり、「自分って何してるんだろう」と考える夜が続き、時計の針だけが進んでいくのをただ眺めていました。
インスタの広告から始まった、もうひとつの出会い
そんなとき、インスタグラムを見ていたら、ふと1件の広告が目に入りました。
「最短2週間で内定ゲット」
最初は「よくある転職広告だろう」と疑っていましたし、実際に私は2週間で内定なんて取れないだろうと思っていました。それでも、早く転職したい気持ちが勝って、気づいたら手が勝手に動いていて、そのエージェントに登録していました。
登録してすぐに電話がかかってきて、「一緒に頑張ってみませんか」と声をかけられました。その一言に心が動き、その日のうちに面談をすることになりました。
1対1で、否定されずに話を聞いてくれた
今でもその面談のことをはっきり覚えています。1対1で、自分のことを素直に話せた時間でした。
これまでの職場でのこと、しんどかったこと、悔しかったこと、自分でもよくわからなくなっていた気持ち。それを全部、否定されずに聞いてくれました。途中で遮られることもなく、責められることもなく、ただ受け止めてくれたのです。
面談が終わる頃には、自然とそのエージェントさんを信頼していました。「この人となら、一緒に頑張ってみたい」と思えたのは、私にとって大きな変化でした。
毎日30分の伴走
そこからほぼ毎日、30分という短い時間ではありましたが、とても濃い時間を一緒に過ごしました。
企業の紹介、雑談、自己分析、不安の相談、面接対策の添削、LINEでのやりとり、励ましの言葉──すべてが「私に合わせて」進められていきました。
何を送っても必ず返事が来る。どんな不安でも聞いてくれる。自分で考えた面接対策の文章にも丁寧にアドバイスをくれる。私が下を向かないように、一緒に“内定”というゴールまで走ってくれているのが伝わってきました。
志望していた仕事について「もしかしたら向いていないのかも」と不安になったときも、勤務時間外まで一緒に考えてくれました。電話でたくさん話をして、私の気持ちを全部聞いてくれました。
こんなふうに、自分のゴールまで一緒に尽くしてくれる人に出会ったのは初めてでした。本当に嬉しかったし、「この人のためにも絶対に内定を取りたい」と思えるようになりました。
結果、大手から内定をもらえた
時間はかかったけれど、結果として私は大手企業から内定をもらうことができました。
その瞬間、エージェントさんと一緒に喜びを分かち合えました。「おめでとうございます!」と心から言ってくれて、私以上に喜んでくれているように感じました。
あの感動は、今でも忘れられません。そして、今でもそのエージェントさんに感謝し続けています。
まとめ──私が転職エージェントからもらったもの
この経験から学んだこと
- 転職エージェントは「仕事を紹介する人」以上の存在になりうる ─ 私にとっては、自分の価値を取り戻すきっかけをくれた人だった。
- 条件だけでなく「自分の心」が納得しているかが大事 ─ 最初の内定で立ち止まったからこそ、本当に納得できる選択ができた。
- 伴走してくれる人がいると、人はもう一度前を向ける ─ 毎日30分の積み重ねが、私の勇気になった。
- 自分を守るために環境を変えることは、逃げではなく“勇気” ─ あの時の自分に、そう伝えてあげたい。
そして私は今、あのエージェントさんのような人になりたいと思っています。
同じように苦しんでいる人に寄り添って、 その人の気持ちを受け止めて、 その人の可能性を信じてあげられる存在に。
救われた側だった私が、 次は誰かを救う側になりたい。
その気持ちは、今の私のキャリアの軸になっています。